奉納花相撲の相撲土俵がある一壺王子

和歌山県海南市下津町市坪にある熊野古道・紀伊路の王子跡、一壺王子

和歌山県海南市下津町市坪にある熊野古道・紀伊路の王子跡、一壺王子。

境内で特に目を引くのは、緑泥片岩を四段に積み上げ、その中央に本殿へ続く石段を設けた壮麗な構造です。往時の王子社の姿を伝える貴重な遺構とされ、本殿外陣には延宝8年(1680年)の墨書が残っていることから、本殿もその頃に建てられたと考えられています。2015年には「熊野参詣道」の一部として国史跡に追加指定されました。

また、山路王子神社は秋祭りに行われる「奉納花相撲」、通称「泣き相撲」でも知られています。
幼児が土俵で向かい合い、元気に泣く姿を通して健やかな成長を祈願する伝統行事、お相撲さんにちびっこが抱っこしてもらうと元気に育つ、ということで見ていて可愛いですよね。

静かな集落と山裾にたたずむ一壺王子からは、かつて上皇や貴族、修験者、庶民が祈りを重ねながら熊野を目指した歴史を身近に感じることができます