
景色が抜群にいい!
熊野詣の参詣者が海南市方面から長峰山脈を越え、蕪坂峠を下った場所にあり、険しい峠道を越えた巡礼者が最初にたどり着く重要な王子社でした。
「塔下王子」という名称は、「塔の下にあった王子社」を意味すると考えられており、かつて付近には寺院や仏塔が存在していた可能性があるそうです。
熊野古道では、神社だけでなく寺院と一体となって信仰が営まれる神仏習合の文化が発展していたため、このような名称が残されたと考えられています。
『後鳥羽院熊野御幸記』には1201年、「次昇カフラ坂、参タウ下王子(次に蕪坂を登り、塔下王子に参る)」との記録があるので、藤原定家もこの夕焼けを楽しんだのでしょうか。明治時代の神社合祀政策で今のように跡地になってしまっていますが、景色がよく晴れたいい日には四国も見えるらしい。