一ノ世茶屋跡は派手な見どころではありません。
熊野古道では王子跡とかの跡が多いのですが、歴史好きにはこういうのもたまりません。
一ノ世茶屋跡は女人結界門をくぐって最初に現れる史跡です。
ここに来ると「昔の修験者もここで一息ついたのだろう」と1300年以上続く登拝の歴史を身近に感じることができます。
ここから一本松茶屋へ向かうにつれ、日常から修験道の世界へ少しずつ入り込んでいくような雰囲気がなんとなく感じるのです。

熊野修験のお札がここにも。
前に湯の峰温泉の湯峯王子でも発見しました。


昔、一ノ世茶屋は修験者や参詣者が休憩し、お茶や食事をとる場所でした。
現在のように登山用品や飲料が充実していない時代、茶屋は命を支える重要な施設であり、山伏や参詣者の交流の場でもありました。茶屋まで行って一息つこうか、となるわけでして。
山上ヶ岳では洞辻茶屋、熊野古道中辺路では伏拝茶屋、とがの木茶屋、どの茶屋さんもいろんな話してくれて、非常にリラックスできるんです。
先週雨降って台風はこのへんどうでした? とか、
ビール飲んで拝む人もおるで、とか、
空気の薄さはあんまりかわらんのとちゃう?とか、程度の素人会話もなんでも言ってくれるのでありがたいのと、ポカリやゼリーなどでちょっと回復するのもまたよしです。
何ごとも先達はあらまほしきことなり。