「女人禁制」の始まり母公堂(ぼこうどう)

大峯山の登山道(洞川ルート)にあるお堂、役行者の母君をお祀りするお堂

現在も大峯山への登拝者が道中の安全を祈願して立ち寄る場所となっています。また、ここは山上ヶ岳の女人結界に関わる歴史を伝える場所としても知られています。

洞川温泉から山上ヶ岳へ向かう登山道では、母公堂を経て、清浄大橋、一本松茶屋、洞辻茶屋などを通り、山頂の大峯山寺へと至ります。

なお、母公堂は修験道の信仰だけでなく、「母が子を思う祈り」の象徴としても大切に受け継がれている場所です。

役小角が大峯山で厳しい修行を行う際、母親は息子の身を案じて山の麓まで見送りました。しかし、当時から山上ヶ岳は女人結界のため、母親はそれ以上先へ進むことができませんでした。
そこで母親はこの場所で息子の無事を祈り続けたとされ、そのゆかりから母公堂が建てられたと伝えられています。

戦前はこの母公堂(ぼこうどう)が女人禁制だったそうですが、今は大橋茶屋を超えて清浄大橋からが女人結界になっています。