
高野山の奥の院、聖域の入口とされる「御廟橋(ごびょうばし)」の手前を流れる玉川(御廟川)沿いに並ぶ仏像群を「水向地蔵(みずむけじぞう)」と呼びます。
地蔵菩薩だけでなく、不動明王や観音菩薩、弥勒菩薩など15体の金銅仏が立ち並んでおり、ご先祖様や故人の冥福を祈る信仰の場として広く親しまれています。
かつて参拝者は玉川の清流に入って身を清めてからお参りを行っていましたが、室町時代以降に石仏が建てられるようになり、直接川に入らず水を手向けて供養する形式へ変化していきました。手前に置かれた石水盤の水を柄杓(ひしゃく)で尊像や水盤に注ぎ入れる(手向ける)ことから、この名が付けられています