熊野古道大辺路の、富田坂の次は安居橋渡し超えて、仏坂越え

仏坂(ほとけざか)は、日置川町安居(あご)の日置川を渡った対岸から周参見に通じる古道で、近世に入ってからは大辺路街道として利用されました。

谷橋のたもとには地主(じのし)神社がありまして、この神社は、木を御神体としています。社屋はなく、大きな石の上にほこらがあります。
地主神社は、今も祭壇の中央に立つ神木のサカキによって象徴されていて、熊野では神は巨岩や大樹に宿すという素朴な自然信仰から社殿を設けずに祀るところが少なくなかったといいます。

仏坂に地主神社はすさみ町なのですさみ役場のホームページなんかに紹介が乗っています。
富田坂は白浜町、日置も合併で白浜町、大辺路開始の塩垢離なんかは田辺市、中辺路全般は田辺市、なので田辺市民は大辺路にほとんど来ませんし、すさみは仏坂、長井坂、なんですけど、田辺市民で歩いている人は少ないように感じます。和歌山県も広いのでその地域地域の推しがあるので、海南のほうに行けば藤白神社があって紀伊路があって鈴木さん推しがあってとまた違う側面が強調されていますので、これはこれで楽しかったりします。

田辺市なのでぜひぜに熊野古道は中辺路で滝尻から歩きましょう、ですが、仏坂にも長井坂にもまた楽しさがあります。

だいたいどこでも神社には御神木がありまして、樹齢500年のカツラ、樹齢700年のクスノキ、京阪本線の萱島駅には駅の真ん中に神社のクスノキ生えていたりますので、こんな大きな木にはやはりご神体としてしめ縄したりしてますし、お賽銭箱があれば浄財を入れるもよしです。