稲葉根王子の次は一ノ瀬王子

熊野旨の垢離場であった一ノ瀬に由来

自転車用置き場があるのが一ノ瀬王子、あとトイレも充実しています。
このへんはまだ坂がないので舗装道路をてくてくできるのでまあ楽ですが、昔は川をわたったりなどで大変だったそうです。

・熊野御幸に訪れた皇族は23方おり、合わせて141度参詣
・最も多いのが後白河上皇の34回
・続いて後鳥羽上皇が28回、承久の乱に敗れて島に流刑されなければ後白河上皇を抜いていたかもしれないそうです。
・皇太子殿下(今の天皇)は平成に、滝尻王子から熊野本宮大社まで歩かれたそう

という話を聞きました。すげえぜ、皇太子殿下中辺路ルート歩いてるんだ!

ここから鮎川王子、北郡越、滝尻王子、と続くのですがお地蔵さんがところどころ出てきますが、貴族だけでなく庶民も歩いた道なので病気で倒れたり、怪我や高いところから落ちたりなど、村の手前で行き倒れた人を哀れに思い、村人が建てたという弔いの地蔵なんかも多いそうです。熊野古道は世界遺産でありながら、人の暮らしや温かさに満ちている話など聞くと、わかるような気がします。

発心門王子から伏拝王子の間あたりにも、道休禅門地蔵がありますが、このお地蔵さんも行き倒れてしまった参詣者を供養してる地蔵さんです。
おんかかび、さんまえいそわか。