江川の潮垢離 「潮垢離からはじまる熊野古道」

「潮垢離からはじまる熊野古道」

歴史の道 熊野道 潮垢離浜跡
かつてこの付近一帯が出立派と呼 ばれ、ここは熊野に参詣する人びとが潮垢離をとった浜として知られています。
潮垢離とは、浜で海水を浴び、けがれをはらう儀式のことでこれまで海辺をたどってきた熊野 への道は、ここから中辺路と呼ばれる山中のルートに入るため、
この浜での潮垢離は重要なものとされました。

建仁元年(1201) 後鳥羽上皇の熊野詣に随行した歌人藤原定家は、前日から体の調子が良くなかったにもかかわらず、
先達の強い指示で潮垢離をとったと記録しており、この浜での潮垢離の重要さがうかがわれます。

文化庁・和歌山県・田辺市

かつては、出立浜(でだちはま)と呼ばれる浜(田辺市江川の県道西側)で潮垢離されていたそうです。
出立王子の名前もここから来ています。その石碑がある場所がこの江川公園です、写真に写ってませんが裏ではすべり台とブランコで楽しく子どもたちが遊んでいます。

ちなみにここは紀伊路、潮垢離浜跡になります。

扇ヶ浜の潮垢離場を熊野古道中辺路ルートのスタート地点として更なる認知度の向上を図り、扇ヶ浜を訪れていただくことで市街地への回遊にもつなげたいのが目的でモニュメントを作成と考えてまして、「潮垢離からはじまる熊野古道」
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